東一局、開局から弥生丸に驚くような手が入る。マンズが一枚に、中がトイツ。あとはすべてソウズだった。迷うことなく染めにゆく。1から6までは上手く連なっている。弱いのはペン7索だった。ここさえ引ければいい形になる。すると僅か四巡目、そのペン7索を持ってくる。絶好!弥生丸は嘲笑した。そしてその7索を、光の早さで、ツモ切り。ふふふ、迷彩。俺はソウズになどに染めてはいない。そう思わせる、迷彩だ!
と、言いたいところだが、そんなわけない。誰が迷彩にペン7索を使うだろう。阿佐田哲也だってそんなことはしない、と思う。というか絶対にしない。
痛恨の操作ミス!死ぬほど欲しかった7索は、出会った瞬間にさようなら。帰ってきてぇ、そう思うが、もう遅い。
弥生丸は泣きそうになった。マジで泣きそうになった。ちょっと泣いたかもしれない。
そうしていると下家がリーチ。まともに打っていれば焦る展開だが少しだけ安堵した。どうせ上がれなかったならば、まだ救いはある。
しかしさらにソウズを引いてくる。中をトイツで落として、7索さえ持っていれば、1123444566789イーペーコーがらみのカン5索でメンチンテンパイ。実際にはここに7索がない。すると下家が打5。あがってたよー。倍マンあがってたよー。弥生丸はハンカチを噛んだ。
もはや後悔してもしきれない感情が胸に渦巻く。しかし奇跡はここからだった。7索のカバーは俺がする、といわんばかりに8索の連続二枚引き。頼りになる8索さん。そして気付けば、メンチンテンパイ。というか、ツモリ四暗刻!1133344466888
タイトル通り、数巡後、ツモ!ロン2初めての役満は操作ミスから生まれたまさに奇跡でした。他家にはいい迷惑だな。画像はあまりに夢中になっていて撮り忘れてしまいました。
ちなみにこの局、親の180002連続ツモなどがあり、トップ取れませんでした。とほほん。
画はスカルリーパープロと対戦。マスクがイケメンです。